[6098] リクルートホールディングス の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、個人ユーザーと企業クライアントを結びつけるプラットフォームを創造し運営しています。テクノロジーとデータを活用し、マッチングの効率性向上と高速化に注力し、グローバル市場での業務効率化を支援しています。

事業セグメント

  • HRテクノロジー事業: Indeed、Glassdoorを含むオンライン求人マッチング・採用プラットフォームを提供し、求職者と企業クライアントを繋ぐ人材マーケットプレイスを構築しています。
  • マッチング&ソリューション事業: 日本国内で人材領域と販促領域を展開し、個人ユーザーと企業クライアントを繋げるバーティカルマッチングプラットフォームと業務支援SaaSを運営しています。
  • 人材派遣事業: 日本、欧州、米国、豪州で事務職派遣、製造業務・軽作業派遣及び各種専門職派遣等の人材派遣サービスを提供しています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 個人ユーザーのプライバシー保護を含めたデータセキュリティ・プライバシー対応の強化を企業活動の重要な基盤として位置づけています。
  • AIを利用したマッチングやペイフォーパフォーマンスモデルを採用し、企業クライアントが効率的に採用候補者を見つけることを支援しています。

今後の展開・方針

2025年4月1日付で、マッチング&ソリューション事業のうち人材領域をHRテクノロジー事業に移管し、Simplify Hiring、Help Businesses Work Smarter、Prosper Togetherの経営戦略を遂行し、企業価値の向上を目指しています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

この企業は、2015年から2025年にかけて、主にソフトウエアの開発・取得やリース契約に伴う使用権資産の増加を目的とした設備投資を行ってきました。初期の投資は商品の開発・リニューアルを中心に効率化を図っていましたが、2020年以降は新規リース契約やリース契約の更新に伴う使用権資産の増加に重点を置いています。この戦略は、事業拡大と効率化を両立させることを目的としています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (335億円)
    目的: 効率化
    詳細: 商品の開発・リニューアル等に伴う資産(ソフトウエア)の受入
  • 2016-03-31 (482億円)
    目的: 効率化
    詳細: 商品の開発・リニューアル等に伴う資産(ソフトウエア)の受入
  • 2017-03-31 (597億円)
    目的: 効率化
    詳細: 商品の開発・リニューアル等に伴う資産(ソフトウエア)の受入
  • 2019-03-31 (753億円)
    目的: 効率化
    詳細: ソフトウエアの開発・取得に伴う資産の受入
  • 2020-03-31 (1,438億円)
    目的: 新規事業
    詳細: IFRS第16号「リース」適用下における新規リース契約締結に伴う使用権資産の増加
  • 2021-03-31 (1,145億円)
    目的: 新規事業
    詳細: 新規リース契約締結に伴う使用権資産の増加及びソフトウエアの開発・取得
  • 2022-03-31 (866億円)
    目的: 新規事業
    詳細: 新規リース契約締結に伴う使用権資産の増加及びソフトウエアの開発・取得
  • 2023-03-31 (1,123億円)
    目的: 新規事業
    詳細: リース契約の更新等に伴う使用権資産の増加及びソフトウエアの開発・取得
  • 2024-03-31 (972億円)
    目的: 新規事業
    詳細: リース契約の更新等に伴う使用権資産の増加及びソフトウエアの開発・取得
  • 2025-03-31 (869億円)
    目的: 新規事業
    詳細: リース契約の更新等に伴う使用権資産の増加及びソフトウエアの開発・取得

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ