[6161] エスティック の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、ナットランナ、ハンドナットランナ、サーボプレス、ネジ締付装置の製造・販売及び修理・点検を主な事業とする単一セグメントで事業活動を行っています。

事業セグメント

  • ナットランナ: ACサーボモーター、センサー、コントローラで構成され、ネジの締め付けを最良の管理で行う工具。主にセットメーカーに販売。
  • ハンドナットランナ: ナットランナをハンディタイプにしたもので、作業者が手に持って使用する。パルス制御技術により反力を軽減。
  • サーボプレス: ナットランナの技術を応用したプレス機で、ACサーボモーターを駆動源とし、消費エネルギーの低減や高精度制御に優れる。
  • ネジ締付装置: ユーザー仕様に基づきナットランナを組み込んだオーダーメードの自動機械。自動車や自動車部品の組立工程で使用。
  • 修理・点検: ナットランナ、ハンドナットランナ、サーボプレスの有償修理、ネジ締め付け精度の点検を行う。

事業の特徴・強み

  • ネジの緩みを防ぐための高精度な締め付け管理技術を有し、製造工程における締め付けデータの外部出力が可能。
  • パルス制御技術により高い締め付けトルクでも反力を軽減し、作業者の負担を軽減。
  • サーボプレスは従来のプレス機に比べて消費エネルギーの低減、静寂性、高精度制御、トレーサビリティーに優れる。

今後の展開・方針

特に自動車メーカーや自動車部品メーカー向けに、製品の品質管理を強化し、製造ライン全体のネットワーク管理に対応することで、さらなる市場拡大を目指す。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社はフレキシブルな生産体制を維持しつつ、部品加工を外部委託し、研究開発、設計、組立、検査に特化した生産体制を構築しています。過去数年間にわたり、生産能力増強や設備更新を目的とした投資を継続的に行い、特に東郷事業所の建物や基幹システム、新社屋、土地、ソフトウェアなどに注力してきました。これにより、柔軟な経営を実現し、効率的な生産体制を確立しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2016-03-20 (457百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 東郷事業所の建物及び基幹システム等への投資
  • 2017-03-20 (64百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 本社の改修、工具器具及び備品等への投資
  • 2018-03-20 (57百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 工具器具及び備品等への投資
  • 2019-03-20 (250百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 新社屋等への投資
  • 2020-03-20 (589百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 新社屋等への投資
  • 2021-03-20 (45百万円)
    目的: 効率化
    詳細: ソフトウェア等への投資
  • 2022-03-20 (312百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 土地等への投資
  • 2023-03-20 (260百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 土地等への投資
  • 2024-03-20 (702百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 土地等への投資
  • 2025-03-20 (81百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 工具器具等への投資

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ