[6186] 一蔵 の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、日本文化を身近にし、おもてなしを世界に広げ、世の中を楽しく変えることを経営理念に掲げ、呉服等の販売、振袖等の販売・レンタル、成人式の前撮り写真撮影サービス、成人式当日の着付け及びヘアメイクサービス、きものの着方教室の運営等の和装事業と、結婚式場の運営等のウエディング事業を行っています。

事業セグメント

  • 和装事業: 和装事業は、直営店舗・加盟店・特約店、フォトスタジオ、着方教室、催事並びに通信販売により事業を展開。きものや振袖の販売・レンタル、成人式の前撮り写真撮影、着方教室の運営、催事の開催、通信販売を行っています。JTS事業本部とオンディーヌ事業本部が、振袖のSPA化を成功させ、ワンストップサービスや悉皆サービスを提供しています。
  • ウエディング事業: ウエディング事業は、直営式場での挙式・披露宴の企画・立案・運営、パーティードレス・ウエディングドレスのレンタルを行い、顧客の本物志向を満たす結婚式のトータルプロデュースを実現。中国市場にも進出し、日本企業による結婚式場としての強みを活かしています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 和装事業において、振袖のSPA化を実現し、デザインから生地の選定、製造、販売まで一貫して行うことで、商品の価格を抑え競合他社との差別化を図っています。
  • ウエディング事業では、本物志向のファシリティとソフトの内製化を重視し、顧客の細かなこだわりにも対応することで高い顧客満足度を実現しています。

今後の展開・方針

中国市場におけるウエディング事業の拡大を目指し、上海に結婚式場をオープン。日本企業による結婚式場としての強みを活かし、内装や演出にこだわったサービスで中国市場に定着を図ります。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間にわたり、和装事業とウエディング事業を中心に新規事業への投資を継続して行っており、特に新店舗や新式場の建設、既存施設の改修に注力している。近年では、中国市場への進出やフォトスタジオの建設も行っている。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2017-03-31 (1,437,941千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 和装事業で新店舗工事、ウエディング事業で新式場に関する費用、本社機能一部移転及び新基幹システム構築
  • 2018-03-31 (1,866,042千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 和装事業で新店舗工事、ウエディング事業で新式場に関する費用、新基幹システム構築
  • 2019-03-31 (812,253千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 和装事業で新店舗工事、ウエディング事業で新式場に関する費用
  • 2020-03-31 (617,730千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 和装事業で新店舗工事、ウエディング事業で新式場に関する費用
  • 2021-03-31 (196,368千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 和装事業で新店舗工事、ウエディング事業で既存式場の改修及び沖縄新式場に関する費用
  • 2022-03-31 (355,485千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 和装事業で新店舗工事、ウエディング事業で既存式場の改修及び中国の新式場の開設
  • 2023-03-31 (1,243,061千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 和装事業で新店舗工事、ウエディング事業で既存式場の改修及び中国の新式場の開設
  • 2024-03-31 (686,471千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 和装事業で新店舗工事、ウエディング事業でフォトスタジオ建設
  • 2025-03-31 (587,564千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 和装事業で新店舗工事、ウエディング事業でフォトスタジオ建設

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ