[6190] フェニックスバイオ の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、PXBマウス(ヒト肝細胞を持つキメラマウス)を用いた医薬品開発の受託試験サービスを主たる業務としております。当社のセグメントはPXBマウス事業のみの単一セグメントです。

事業セグメント

  • PXBマウス事業: 当社は、マウスの肝臓の70%以上がヒトの肝細胞に置き換えられた『PXBマウス=ヒト肝細胞キメラマウス』を作製する技術を持ち、このヒト肝細胞キメラマウスを用いて、医薬品開発における創薬過程のうち、主に前臨床過程において様々なサービスを展開しております。

事業の特徴・強み

  • PXBマウスは、肝臓の70%以上がヒト肝細胞で置換されており、ヒト肝臓での薬物動態や肝毒性反応を擬似予想することができるモデル動物です。
  • PXBマウスは、ヒト肝細胞にしか感染しないウイルスを研究するツールとしても利用され、抗ウイルス薬の開発に役立っています。
  • PXB-cellsは、PXBマウスから得られる新鮮ヒト肝細胞であり、創薬研究者が肝細胞本来の機能を保持した状態で実験・評価することが可能です。

今後の展開・方針

当社グループでは、年間4,000匹以上のPXBマウスをコンスタントに生産し、単一ドナーから得られた肝細胞を大量に購入して凍結保管することにより、生産を継続することが可能です。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社は、PXBマウス事業を中心に設備投資を行い、生産能力の拡充や設備更新を進めてきました。特にKMT Hepatech,Inc.での生産設備の拡充やクリーンルームの設置を通じて生産能力を強化し、また、マウス管理システムのクラウド化などの最新技術を導入することで、効率化と合理化を図っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2016-03-31 (25,751千円)
    目的: 新規事業
    詳細: PXBマウス事業の試験及び研究機器等への投資、事務所備品等
  • 2017-03-31 (36,583千円)
    目的: 設備更新
    詳細: 本社設備の改修、PXBマウス事業の試験及び研究開発機器等の購入
  • 2018-03-31 (23,988千円)
    目的: 新規事業
    詳細: PXBマウス事業の試験及び研究開発機器等の購入
  • 2019-03-31 (65,943千円)
    目的: 新規事業
    詳細: PXBマウス事業の試験及び研究開発機器等の購入
  • 2020-03-31 (29,624千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 試験及び研究開発機器等の購入、本社社屋の改修、KMT Hepatech,Inc.でのPXBマウス生産設備の拡充
  • 2021-03-31 (187,164千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: PXBマウスの生産拡大のためのKMT Hepatech,Inc.でのクリーンルームの設置
  • 2022-03-31 (26,396千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 試験及び研究機器等の購入、KMT Hepatech,Inc.の生産施設の拡充
  • 2023-03-31 (32,001千円)
    目的: 設備更新
    詳細: 試験及び研究機器等の購入、実験施設の変更工事
  • 2024-03-31 (33,602千円)
    目的: 設備更新
    詳細: マウス生産施設の器具備品の購入、子会社のオフィス移転に伴う備品等の購入、マウス管理システムのクラウド化
  • 2025-03-31 (52,508千円)
    目的: 設備更新
    詳細: マウス生産施設の器具備品や研究機器等の購入、マウス管理システムのクラウド化

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ