[6266] タツモ の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、タツモ株式会社を中心に、半導体関連機器、液晶製造装置、精密金型及び樹脂成形品、表面処理用機器の製造・販売を行っています。

事業セグメント

  • プロセス機器事業: 半導体や液晶ディスプレイなどの電子デバイス製造プロセス機器及びその周辺機器類の開発、製造、販売、メンテナンスを行う。主力製品はウェーハ・サポート・システムや搬送装置、洗浄装置、コーター部門の製品である。
  • 金型・樹脂成形事業: 樹脂成形用精密金型及び樹脂成形品の製造・販売を行う。主な製品は電子機器向けコネクター類及びエンボスキャリアテープである。
  • 表面処理用機器事業: プリント基板製造装置の製造・販売を行う。主な製品はメッキ処理装置、回路形成装置である。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 半導体製造装置や液晶製造装置は受注生産であり、国内外のメーカーや研究機関に販売している。
  • 国内外における販売・メンテナンス体制が整っており、連結子会社を通じてグローバルに事業を展開している。

今後の展開・方針

今後も各事業分野において、製品の開発、製造、販売、メンテナンスを強化し、国内外の市場でのシェア拡大を目指す。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、プロセス機器事業を中心に設備投資を行い、生産能力の増強を図ってきました。特に装置開発や建物の増改築、新社屋の建設に多くの投資を行い、効率的な生産体制を整備しています。また、金型・樹脂成形事業や表面処理用機器事業においても、設備の導入や更新を進め、全体的な生産能力の向上を目指しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2014-12-31 (286百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: プロセス機器事業における膜厚検査装置及び塗布乾燥検証装置の導入、金型・樹脂成形事業におけるエンボス成形機、巻取機の導入
  • 2015-12-31 (276百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: プロセス機器事業における超音波映像装置及び半導体装置の導入、金型・樹脂成形事業におけるエンボス成形機、巻取機の導入
  • 2016-12-31 (303百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: プロセス機器事業における装置開発、金型・樹脂成形事業におけるエンボス成形機、巻取機の導入
  • 2017-12-31 (546百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: プロセス機器事業における装置開発、金型・樹脂成形事業におけるエンボス成形機、巻取機の導入、表面処理用機器事業におけるめっき装置の導入
  • 2018-12-31 (1,142百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: プロセス機器事業における装置開発、金型・樹脂成形事業におけるエンボス成形機、巻取機の導入、表面処理用機器事業におけるめっき装置の導入、新社屋及び開発センターの建設
  • 2019-12-31 (2,164百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: プロセス機器事業における開発センター及び装置開発、金型・樹脂成形事業におけるエンボス成形機、巻取機の導入、表面処理用機器事業におけるめっき装置の導入、新社屋の建設
  • 2020-12-31 (591百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: プロセス機器事業における開発センター及び装置開発、金型・樹脂成形事業におけるエンボス成形機、巻取機の導入、表面処理用機器事業におけるめっき装置の導入、既存社屋の改修や新システムの追加
  • 2021-12-31 (497百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: プロセス機器事業における洗浄室及び装置開発、金型・樹脂成形事業におけるエンボス成形機、巻取機の導入、表面処理用機器事業におけるめっき装置の導入、既存社屋の改修や新システムの追加
  • 2022-12-31 (1,025百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: プロセス機器事業における建物の増改築及び装置開発、金型・樹脂成形事業におけるエンボス成形機、巻取機の導入、表面処理用機器事業におけるめっき装置の導入
  • 2023-12-31 (1,482百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: プロセス機器事業における建物の増改築及び装置開発、金型・樹脂成形事業におけるエンボス成形機、巻取機の導入、表面処理用機器事業における建物の増改築等、太陽光発電設備の設置
  • 2024-12-31 (1,239百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: プロセス機器事業における工場の取得及び装置開発、金型・樹脂成形事業におけるエンボス成形機、巻取機の導入、表面処理用機器事業における建物の増設等、空調設備の更新

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ