[6322] タクミナ の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、株式会社タクミナ及び子会社2社、関連会社1社で構成され、高性能ソリューションポンプ、汎用型薬液注入ポンプ、ケミカル移送ポンプ、計測機器・装置、流体機器、ケミカルタンクの製造及び販売を行っています。これらの製品は環境保全、水処理、ケミカル、電子材料、滅菌、食品、医薬などの分野で使用されています。

事業セグメント

  • 高性能ソリューションポンプ: スムーズフローポンプ、スムーズフローポンプ応用装置など、各顧客の仕様にカスタマイズされたポンプで、高精密等速度カムによって複数のダイヤフラムの動きを精密に制御し、無脈動、定量、高精度な送液を実現します。
  • 汎用型薬液注入ポンプ: ソレノイド駆動定量ポンプ、モータ駆動定量ポンプなど、ダイヤフラムやプランジャが往復運動することによって液体を吸い込み、吐出する方式のポンプです。
  • ケミカル移送ポンプ: ムンシュポンプ(高耐食ポンプ)、エア駆動ダイヤフラムポンプ、チューブポンプ、マグネットポンプなど、薬品・原料等を短時間で大量に移送するポンプです。
  • 計測機器・装置: pH計、残留塩素計、自動塩素滅菌装置、pH制御装置、サラファイン(弱酸性次亜水生成装置)などを含みます。
  • 流体機器: 連続混合装置、スタティックミキサー(静止型混合器)、攪拌機など、各種ポンプの周辺機器、装置及び静止型混合器やその応用製品を含みます。
  • ケミカルタンク: PEタンク、PVCタンクを含みます。
  • その他: 保守・メンテナンス、その他(レストラン、ホテル、フィットネス)などを含みます。

事業の特徴・強み

  • 当社グループは、仕入先より原材料及び部品の調達を行い、生産部門(工場)にて加工、組立、塗装等の工程を経て出荷検査を実施した後に得意先へと出荷する体制を整えています。

今後の展開・方針

テキストには具体的な今後の展開・戦略についての記載がありません。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまでの設備投資戦略は、生産能力の増強や新規事業の展開、効率化を目的とした設備更新が中心です。特に、基幹システムの更新や新施設の建設、工場の拡張などを通じて、持続的な成長と競争力の強化を図っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (2億81百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 基幹システムのサーバー及びソフトウエアの置き換え、総合研究開発センター及び第二工場改修工事、5軸複合加工機
  • 2016-03-31 (3億47百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産本部第一工場の拡張工事、システム関係、製品の金型
  • 2017-03-31 (4億34百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 開発センターの新棟建設工事、CNC旋盤及び製品検査装置
  • 2018-03-31 (3億12百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 「流体ソリューションセンターLABⅡ」に係る工事費、組立ロボット及び製品検査装置
  • 2019-03-31 (180百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 開発センターの改修工事、組立ロボット及びマシニングセンタ、製品の金型
  • 2020-03-31 (195百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 建物改修工事、製品の金型、社宅用地の取得、図面管理システムのソフトウエア更新
  • 2021-03-31 (69百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 製品の金型、基幹システムのソフトウエア更新
  • 2022-03-31 (266百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 基幹システムの性能向上及びBCP対策、開発センター改修工事、溶剤耐久試験室の新設、検査・測定機器、メンテナンス研修施設用デモ機
  • 2023-03-31 (410百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 生産本部新倉庫の建設、宿泊施設の改装、東京支社・千葉営業所の移転等、検査・測定機器、土地の取得、製品紹介動画の制作、基幹システムの性能向上
  • 2024-03-31 (290百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 工場内部の改装工事、複合加工機、基幹システムの機能追加、新規事業にかかるシステム構築、コーポレートサイト更新
  • 2025-03-31 (379百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 「流体ソリューションセンター<横浜LAB>」新設、検査・測定機器

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ