[6432] 竹内製作所 の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、建設機械の開発・製造・販売を主たる業務とし、ミニショベル、油圧ショベル、クローラーローダーを主要品目としています。グループは日本を含む5社で構成され、地域別に事業を展開しています。

事業セグメント

  • 日本: 当社が開発・製造・販売を行う。国内メーカーにOEM契約に基づく製品供給を行い、特殊建機をエンドユーザーに直接販売。
  • 米国: TAKEUCHI MFG.(U.S.),LTD.が製造・販売を行い、当社からの製品を現地のレンタル会社及びディーラーに販売。クローラーローダーは仕掛品を完成させて販売。
  • 英国: TAKEUCHI MFG.(U.K.)LTD.が販売を行い、当社からの製品を現地のレンタル会社及びディーラーに販売。
  • フランス: TAKEUCHI FRANCE S.A.S.が販売を行い、当社からの製品を現地のレンタル会社及びディーラーに販売。
  • 中国: 竹内工程機械(青島)有限公司が製造・販売を行い、当社からの製品を現地ディーラーに販売。部品の生産も行う。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 地域別に最適化された販売ネットワークを持ち、各地域のニーズに応じた製品供給が可能。
  • OEM契約による国内メーカーへの製品供給や、特殊建機の直接販売により多様な市場ニーズに対応。

今後の展開・方針

現地生産と販売ネットワークの強化を通じて、各地域市場でのシェア拡大を図る。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、過去数年間にわたり主に生産能力の増強を目的とした設備投資を継続的に行ってきました。日本国内では生産設備の新設や増設を行い、製品開発の効率化を図るための試験棟の新設も実施しました。また、米国や中国においても生産能力の拡充や販売拡大に対応するための施設を整備しました。これらの投資はすべて自己資金により賄われ、重要な設備の除却は行われていません。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-02-28 (8億3千8百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本において溶断や機械加工工程で使用する建設機械製造用機械設備の取得
  • 2016-02-29 (38億2千1百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本において建設機械事業の生産能力拡充に対応するための組立工場の新設及び米国において建設機械の製品及び部品の販売増加に対応するための倉庫の新設
  • 2017-02-28 (10億1千8百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本において建設機械事業の生産能力拡充に対応するための塗装工場の新設
  • 2018-02-28 (10億7千3百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本において建設機械事業の生産能力拡充に対応するための組立工場の増設
  • 2019-02-28 (22億2千5百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本において建設機械事業の倉庫の新設、製品開発の能率化、迅速化のための試験棟の新設及び中国において建設機械の生産能力拡充に対応するための工場の増設
  • 2020-02-29 (3,056百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本において製品開発の能率化、迅速化のための試験棟の新設、中国において建設機械の生産能力拡充に対応するための工場の増設及び米国において建設機械の販売拡充のための倉庫の増設及びトレーニングセンターの新設
  • 2021-02-28 (1,734百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本において建設機械の金型及び治具の取得及び米国において建設機械の販売拡充のための倉庫の増設及びトレーニングセンターの新設
  • 2022-02-28 (4,420百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本において生産能力の増強を図るための工場の新設及びその土地の取得
  • 2023-02-28 (8,629百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本及び米国において生産能力の増強を図るための工場の新設
  • 2024-02-29 (8,070百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本において生産能力の増強を図るための工場の新設、人材確保を目的とした社員寮の新設及び米国において太陽光発電パネルの新設

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ