[6561] HANATOUR JAPAN の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社は韓国からの日本向けインバウンド旅行商品にかかる日本国内の手配業務や、東アジア、東南アジアからのインバウンド手配業務、旅行販売専用サイトの運営を行っています。

事業セグメント

  • 旅行事業: 韓国からのインバウンド手配旅行業として、HANATOUR SERVICE INC.からの送客に対し、現地のホテル、バス、レストラン、観光地等の手配業務を行っています。また、㈱友愛観光バスとの業務提携により、各地のバス手配を行っています。パッケージツアー、訪日個人旅行者、企業の報奨旅行等の受注型企画商品も多数取り扱っています。
  • インバウンド手配旅行業: 東アジア、東南アジア、欧米等地域からのパッケージツアー、訪日個人旅行者、企業の報奨旅行、航空券、ホテル等の手配旅行、企画商品を取り扱っています。インドネシア、ベトナム、シンガポール、タイ、欧米、豪等の現地エージェントの新規開拓営業に注力しています。
  • ホテル施設等の手配、販売: 日本全国のホテルの仕入、年間ブロック契約により客室を確保し、主にFIT向けに「Gorilla」により管理運営、販売しています。
  • 日本現地ツアー、オプションツアー、チケット斡旋販売: 全国の観光地の入場券、交通パス(Tokyo Subway Ticket、Osaka Amazing Pass、SUNQパス等)を主にFIT向けに「Gorilla」にて販売しています。
  • バス事業: ㈱友愛観光バスは、インバウンドを中心とした貸切観光バスの運行及び送迎バスの運行をしています。
  • ホテル等施設運営事業: ㈱アレグロクスTMホテルマネジメントは、「Tマークシティホテル札幌」、「Tマークシティホテル東京大森」、「Tマークシティホテル札幌大通」及び「Tマークシティホテル金沢」の運営をしています。
  • ソフトウエア開発: HANATOURJAPAN SYSTEMVIETNAMCOMPANYLIMITEDは、ソフトウエア開発やWebシステム開発、運用保守管理等を実施しています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 韓国からのインバウンド手配旅行において、HANATOUR SERVICE INC.との業務提携により、強固なネットワークを持っています。
  • 日本全国のホテルの仕入れと年間ブロック契約により、安定した客室確保が可能です。
  • 多様な地域からのインバウンド手配旅行業務を展開し、現地エージェントの新規開拓営業に注力しています。

今後の展開・方針

インドネシア、ベトナム、シンガポール、タイ、欧米、豪等の現地エージェントの新規開拓営業を強化し、さらなる市場拡大を目指します。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間にわたり、企業は主に販売能力の増強、設備更新、新規事業の開発、及び効率化を目的とした設備投資を行ってきました。特に、旅行事業やバス事業におけるシステム開発やデジタル化に注力し、ホテル運営事業においては新規ホテルの開業準備や既存施設の更新を進めてきました。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2017-12-31 (882,123千円)
    目的: 販売能力増強
    詳細: 旅行事業におけるホテル等宿泊施設の予約販売システム「Japan Tomaru」、チケット等の販売チャネル拡充のためのシステム「Japan Topken」の開発、バス事業におけるバス(車両運搬具)の購入、免税販売店事業におけるSTAR☆SHOP札幌店の建物等の購入
  • 2018-12-31 (4,588,861千円)
    目的: 設備更新
    詳細: ホテル等施設運営事業におけるTmark Cityホテル東京大森に係るマスターリース契約の建物、工具器具及び備品の購入、バス事業におけるバス(車両運搬具)の購入、観光商材のオンラインプラットフォーム構築のためのシステム開発投資
  • 2019-12-31 (2,044,072千円)
    目的: 設備更新
    詳細: ホテル等施設運営事業におけるTマークシティホテル札幌大通に係るマスターリース契約の建物、工具器具及び備品の購入、旅行事業における観光商材のオンラインプラットフォーム構築のためのシステム開発投資
  • 2020-12-31 (65,272千円)
    目的: 新規事業
    詳細: ホテル等施設運営事業におけるホテルセンレン京都東山清水に係る開業準備投資、旅行事業におけるシステム開発投資
  • 2023-12-31 (162,873千円)
    目的: 効率化
    詳細: バス事業の営業所にて賃借していた土地の取得、旅行事業及びバス事業における社内業務のデジタル化のためのシステム開発投資
  • 2024-12-31 (328,565千円)
    目的: 効率化
    詳細: 旅行事業及びバス事業における社内業務のデジタル化のためのシステム開発投資、バス事業におけるリース車両の買取

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ