[6637] 寺崎電気産業 の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、寺崎電気産業株式会社を中心に、国内外の連結子会社および非連結子会社と共に、船舶、ビル、工場等を対象とする配電制御システム、機関監視制御システム、集合始動器盤、コージェネレーションシステム、メディカルデバイス等のシステム製品の製造販売を行っています。また、これらに付帯するエンジニアリング及びライフサイクルサービスも提供しています。

事業セグメント

  • システム製品: 船舶用配電制御システム製品と産業用配電制御システム製品に大別され、主に顧客の個別仕様に基づいた製品を提供。船舶用製品は配電制御システムや機関監視制御システムを含み、産業用製品はビル、工場、鉄道関連施設で使用される。
  • 機器製品: 低圧遮断器などの電気機器を中心に製造販売。これらは電路を過大電流から保護するために使用され、ビル、工場、船舶等で利用される。
  • メディカルデバイス: 人工透析装置のユニット及び各種臨床検査機器を提供。これらは医療機器として人工透析を自動制御し、監視・記録機能を備える。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 当社製品は、日本を始め、アメリカ、イギリス、フランス等の船級協会規則に適合しており、JIS、IEC等主要な規格類に対応した高品質な製品を提供しています。
  • 船舶用高圧配電盤や停泊中船舶への陸電供給システムなど、環境対応品を提供し、国際標準に準拠した製品を開発しています。

今後の展開・方針

当社は、国際市場におけるシェア拡大を目指し、特にアジア、ヨーロッパ地域での売上を強化しています。また、環境対応製品の開発を進め、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、長期的な成長が期待できる製品分野及び技術開発分野に重点を置き、省力化、合理化、製品の信頼性向上、環境省エネ分野への投資を行ってきました。日本国内では、加美工場や八尾工場、テラサキ伊万里株式会社などでの生産効率化や原価低減、新製品の生産設備への投資が中心でした。アジアやヨーロッパでも生産効率化や新製品関連設備への投資を行い、全体として効率化と環境対応を重視した設備投資戦略を展開しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (1,864,253千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 八尾工場及びテラサキ伊万里株式会社での生産設備関連への投資、加美工場での物流及び生産設備関連への投資、株式会社耶馬溪製作所での生産設備関連への投資
  • 2016-03-31 (2,467,885千円)
    目的: 効率化
    詳細: 加美工場での新本社社屋の建設、生産効率化及び原価低減に向けた投資、テラサキ伊万里株式会社での新工場建屋建設及び生産効率化並びに原価低減に向けた投資
  • 2017-03-31 (2,194,150千円)
    目的: 効率化
    詳細: 加美工場での新本社建設、生産効率化及び原価低減に向けた投資、八尾工場及びテラサキ伊万里株式会社での生産効率化並びに原価低減に向けた投資
  • 2018-03-31 (834,642千円)
    目的: 効率化
    詳細: 加美工場での生産効率化及び原価低減に向けた投資、八尾工場及びテラサキ伊万里株式会社での生産効率化並びに原価低減に向けた投資
  • 2019-03-31 (633,922千円)
    目的: 効率化
    詳細: 加美工場での生産効率化及び原価低減に向けた投資、八尾工場での医療関連生産設備の拡張及び生産効率化並びに原価低減に向けた投資
  • 2020-03-31 (811,853千円)
    目的: 効率化
    詳細: 加美工場での生産効率化及び原価低減に向けた投資、八尾工場での工場のセキュリティー強化及び生産効率化並びに原価低減に向けた投資
  • 2021-03-31 (1,038,911千円)
    目的: 効率化
    詳細: 本社での環境改善に向けた投資、加美工場での新製品の生産設備及び生産効率化並びに原価低減に向けた投資、八尾工場での医療・検査機器関連の生産能力増強及び生産効率化並びに原価低減に向けた投資
  • 2022-03-31 (976,152千円)
    目的: 効率化
    詳細: 本社での環境改善及びBCP強化に向けた投資、加美工場での新製品の生産設備及び生産効率化並びに原価低減に向けた投資、八尾工場での生産効率化並びに原価低減に向けた投資
  • 2023-03-31 (2,402,163千円)
    目的: 効率化
    詳細: 本社での環境改善及びBCP強化に向けた投資、加美工場での新製品の生産設備及び生産効率化並びに原価低減に向けた投資、八尾工場及びテラサキ伊万里株式会社での生産効率化並びに原価低減に向けた投資
  • 2024-03-31 (2,435,140千円)
    目的: 効率化
    詳細: 加美工場での新製品の生産設備及び生産効率化並びに原価低減に向けた投資、八尾工場及びテラサキ伊万里株式会社での生産効率化並びに原価低減に向けた投資
  • 2025-03-31 (3,261,415千円)
    目的: 効率化
    詳細: 加美工場での環境改善、BCP強化、新製品の生産設備及び生産効率化並びに原価低減に向けた投資、八尾工場及びテラサキ伊万里株式会社での生産効率化並びに原価低減に向けた投資

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ