[6785] 鈴木 の財務・株価分析レポート

鈴木の2024年06月期の営業利益は3,369百万円、営業利益率は12.2%と前年比218百万円増、営業利益率は0.2%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは株式会社鈴木とその子会社6社で構成され、金型、部品、機械器具の製造・販売を主たる業務としています。

事業セグメント

  • 金型: 主要な製品は精密プレス金型、精密モールド金型であり、当社及び鈴木東新電子(中山)有限公司が製造・販売、鈴木東新電子(香港)有限公司が販売を行っています。
  • 部品: コネクタコンタクト、コネクタハウジング、自動車電装部品を製造・販売しており、当社及び子会社S&Sコンポーネンツ㈱、鈴木東新電子(中山)有限公司、PT.SUGINDO INTERNATIONALが製造・販売、鈴木東新電子(香港)有限公司が販売を行っています。
  • 機械器具: 主要な製品は車載関連装置、半導体関連装置、専用機、医療器具であり、当社及び子会社S&Sアドバンストテクノロジーズ㈱、エスメディカル㈱が製造・販売しています。
  • 賃貸: 当社が行っている賃貸事業、売電事業です。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 当社グループは多様な製品ラインナップを持ち、製造から販売まで一貫した事業運営を行っています。

今後の展開・方針

当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更し、事業の効率化と拡大を図っています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、技術革新への対処や価格競争力の強化を目的に、主に生産能力増強を中心とした設備投資を行ってきました。特に、国内外の工場建設や増床、成形機やプレス機の増設、更新を通じて、部品事業や機械器具事業の生産能力を強化してきました。また、省力化装置や合理化装置、精密加工設備の導入により、効率化と合理化を推進しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-06-30 (22億6千1百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: PT.SUGINDO INTERNATIONALの工場建設及び稼働、生産設備の増設、金型パーツ加工用機械の増設、更新
  • 2016-06-30 (12億3千5百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内工場の増床、成形機及び周辺機器の増設、プレス機及び周辺機器の更新
  • 2017-06-30 (18億7千7百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内工場の増床、成形機及び周辺機器の増設、プレス機及び周辺機器の更新
  • 2018-06-30 (30億9千5百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 医療器具の増産設備、自動車用電池部品の量産設備、金型パーツ加工用機械の増設、更新
  • 2019-06-30 (3,813,094千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 部品事業の工場新築建設、生産設備増設、機械器具事業の工場新築建設
  • 2020-06-30 (3,164,851千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 工場増築工事、生産設備増設、省力化装置、合理化装置、精密加工設備
  • 2021-06-30 (3,165,736千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 工場増築工事、生産設備増設、省力化装置、合理化装置、精密加工設備、工場用地取得
  • 2022-06-30 (3,786,954千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 自動機器事業の新工場建設費用、生産設備増設、省力化装置、合理化装置
  • 2023-06-30 (3,300,644千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 自動機器事業の新工場建設費用、工場改修工事、生産設備増設
  • 2024-06-30 (2,649,655千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 自動機器事業の新工場建設費用、工場改修工事、生産設備増設

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ