[6857] アドバンテスト の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

株式会社アドバンテストは、半導体・部品テストシステム製品群とメカトロニクス関連製品群の製造・販売を主な事業内容とし、研究開発および保守・サービス等の事業活動を展開しています。

事業セグメント

  • 半導体・部品テストシステム事業部門: 半導体・電子部品産業においてテストシステム製品を提供し、SoC半導体デバイス向けのSoCテスト・システム、メモリ半導体デバイス向けのメモリ・テスト・システムなどの製品群を扱っています。
  • メカトロニクス関連事業部門: 半導体デバイスをハンドリングするメカトロニクス応用製品のテスト・ハンドラ、デバイス・インタフェースおよびナノテクノロジー関連の製品群を扱っています。
  • サービス他部門: 総合的な顧客ソリューションの提供、半導体やモジュールのシステムレベルテストのソリューション、サポート・サービス、消耗品販売、中古販売および装置リース事業等を行っています。

事業の特徴・強み

  • 国内および一部海外ユーザーへの直接販売と、複数の海外拠点を通じたグローバルな販売ネットワークを持っています。
  • 当社および外部委託企業による生産体制を確立しており、開発活動も国内外の拠点で行っています。

今後の展開・方針

今後も半導体・部品テストシステムおよびメカトロニクス関連製品の研究開発を進め、グローバル市場における販売活動を強化していく予定です。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、過去数年間にわたり新製品の開発および生産の合理化、省力化ならびに生産能力の拡充を中心に設備投資を行ってきました。特に半導体・部品テストシステム事業部門、メカトロニクス関連事業部門、サービス他部門において、毎年大規模な投資を実施し、生産能力の増強を図っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2019-03-31 (66億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 新製品の開発および製造ならびに増産のための設備投資を中心に、半導体・部品テストシステム事業部門で42億円、メカトロニクス関連事業部門で8億円、サービス他部門で15億円の設備投資を実施
  • 2020-03-31 (99億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 新製品の開発および製造ならびに増産のための設備投資を中心に、半導体・部品テストシステム事業部門で52億円、メカトロニクス関連事業部門で14億円、サービス他部門で19億円の設備投資を実施
  • 2021-03-31 (137億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 新製品の開発および製造ならびに増産のための設備投資を中心に、半導体・部品テストシステム事業部門で79億円、メカトロニクス関連事業部門で18億円、サービス他部門で34億円の設備投資を実施
  • 2022-03-31 (180億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 新製品の開発および製造ならびに増産のための設備投資を中心に、半導体・部品テストシステム事業部門で100億円、メカトロニクス関連事業部門で8億円、サービス他部門で69億円の設備投資を実施
  • 2023-03-31 (250億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 新製品の開発および製造ならびに増産のための設備投資を中心に、半導体・部品テストシステム事業部門で139億円、メカトロニクス関連事業部門で15億円、サービス他部門で81億円の設備投資を実施
  • 2024-03-31 (208億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 新製品の開発および製造ならびに増産のための設備投資を中心に、半導体・部品テストシステム事業部門で93億円、メカトロニクス関連事業部門で12億円、サービス他部門で95億円の設備投資を実施
  • 2025-03-31 (210億円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 新製品の開発および製造ならびに増産のための設備投資を中心に、半導体・部品テストシステム事業部門で94億円、メカトロニクス関連事業部門で16億円、サービス他部門で91億円の設備投資を実施

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ