[6899] ASTI の財務・株価分析レポート

ASTIの2025年03月期の営業利益は1,517百万円、営業利益率は2.3%と前年比717百万円減、営業利益率は1.2%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、ASTI株式会社及び子会社8社で構成され、車載電装品、民生産業機器、ワイヤーハーネスの製造販売及び新規開発を行っています。

事業セグメント

  • 車載電装品: 電子制御ユニット、エアコン制御システム、コーナーセンサ、バッテリー用充電器などを製造販売。ASTI ELECTRONICS INDIA PRIVATE LIMITED、ASTI INDIA PRIVATE LIMITED、ASTI ELECTRONICS HANOI CORPORATION、ASTI ELECTRONICS CORPORATION及び浙江雅士迪電子有限公司で展開。
  • 民生産業機器: 洗濯機用・食器洗浄機用電子制御基板、通信用スイッチユニット、産業用ロボットコントローラ基板などを製造販売。ASTI ELECTRONICS HANOI CORPORATION、ASTI ELECTRONICS CORPORATION及び杭州雅士迪電子有限公司で展開。
  • ワイヤーハーネス: 四輪・二輪用ワイヤーハーネス、船舶用ワイヤーハーネスなどを製造販売。ASTI ELECTRONICS INDIA PRIVATE LIMITED、ASTI INDIA PRIVATE LIMITED、ASTI ELECTRONICS HANOI CORPORATION、ASTI ELECTRONICS CORPORATION、浙江雅士迪電子有限公司及びASTI MANUFACTURING PHILIPPINES INC.で展開。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多様な製品ラインナップを持ち、各地の子会社を通じてグローバルに製造販売を行っている。

今後の展開・方針

テキストには具体的な今後の展開・戦略についての記述はありません。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、主に生産能力の増強と合理化を目的として、国内外の拠点における新工場建設や生産設備の増設、更新を継続的に行ってきました。特に車載電装品や民生産業機器分野において、新機種立ち上げに伴う設備投資が多く、近年では自動化・合理化への投資も進めています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (565百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 車載電装品事業における国内生産拠点での新機種立上げに伴う生産設備の増設、ASTI ELECTRONICS CORPORATIONでの車載電装品製造設備の増設、ホームエレクトロニクス事業における杭州雅士迪電子有限公司とASTI ELECTRONICS CORPORATIONでの基板製造設備の増設
  • 2016-03-31 (1,345百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 車載電装品事業における国内生産拠点での新機種立上げに伴う生産設備の増設、ASTI ELECTRONICS INDIA PRIVATE LIMITEDでの車載電装品製造設備の増設
  • 2017-03-31 (1,773百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ASTI ELECTRONICS CORPORATIONでの新工場建設、ASTI ELECTRONICS INDIA PRIVATE LIMITEDでの車載電装品製造設備の増設
  • 2018-03-31 (2,878百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ASTI ELECTRONICS CORPORATIONでの新工場建設、掛川工場での新機種立ち上げに伴う生産設備の増設、杭州雅士迪電子有限公司での新機種立ち上げに伴う生産設備の増設
  • 2019-03-31 (2,654百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ASTI INDIA PRIVATE LIMITEDでの新工場建設、掛川工場での新機種立ち上げに伴う生産設備の増設、ASTI ELECTRONICS CORPORATIONでの新機種立ち上げに伴う生産設備の増設
  • 2020-03-31 (1,921百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 掛川工場での基板実装設備の更新及び新機種立ち上げに伴う生産設備、国内拠点での新機種立ち上げに伴う生産設備の増設、ASTI ELECTRONICS CORPORATIONでの生産設備の増設
  • 2021-03-31 (1,686百万円)
    目的: 合理化
    詳細: ASTI ELECTRONICS HANOI CORPORATIONでの基板実装設備の更新及び新機種立ち上げに伴う生産設備、杭州雅士迪電子有限公司での実装工程の合理化設備、ASTI ELECTRONICS CORPORATIONでの生産設備の増設
  • 2022-03-31 (1,549百万円)
    目的: 合理化
    詳細: 国内拠点での新機種立ち上げに伴う生産設備、ASTI ELECTRONICS HANOI CORPORATIONでの実装設備の増設、ASTI ELECTRONICS CORPORATIONでの生産設備の増設
  • 2023-03-31 (5,193百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 国内新工場の建設、国内拠点での実装設備の更新、杭州雅士迪電子有限公司での自動化・合理化への投資、ASTI MANUFACTURING PHILIPPINES INC.での生産設備の新設
  • 2024-03-31 (1,614百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 浜松工場のインフラ設備、ASTI ELECTRONICS INDIA PRIVATE LIMITEDでの新規立上げに伴う生産設備、杭州雅士迪電子有限公司での自動化・合理化への投資、ASTI MANUFACTURING PHILIPPINES INC.での生産設備の増設
  • 2025-03-31 (1,853百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 浜松工場の拡張工事、ASTI INDIA PRIVATE LIMITEDでの基板実装設備、掛川工場での新規立上げに伴う生産設備、杭州雅士迪電子有限公司での自動化・合理化への投資、ASTI MANUFACTURING PHILIPPINES INC.での生産設備の増設

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ