[7004] カナデビア の財務・株価分析レポート

カナデビアの2025年03月期の営業利益は26,946百万円、営業利益率は4.4%と前年比2,623百万円増、営業利益率は0.0%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、環境装置・プラント、機械装置、インフラ設備等の設計、製作、据付、販売、修理、保守・保全及び運営を主な事業としています。

事業セグメント

  • 環境: ごみ焼却発電・リサイクル施設、水・汚泥処理施設、エネルギーシステム、バイオマス利用システム、海水淡水化プラント等の設計、製造、販売、運営を行う。
  • 機械・インフラ: 自動車用プレス機械、ボイラ、プラスチック機械、食品機械、医薬機械、精密機器、エレクトロニクス・制御システム、橋梁、水門扉、煙突、海洋土木、シールド掘進機、防災システムの製造・販売を行う。
  • 脱炭素化: 舶用原動機、脱硝触媒、圧力容器等のプロセス機器、原子力関連設備機器、電解・PtG、風力発電の製造・販売を行う。
  • その他: 寮・社宅等施設運営管理を行う。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多様な環境装置・プラントの設計から運営までを一貫して行う能力。
  • 機械装置やインフラ設備に関する幅広い製品ラインナップと技術力。
  • 脱炭素化に向けた先進的な技術と製品の提供。

今後の展開・方針

事業の系統図は次頁に記載している。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、当社グループは事業伸長のための新規投資、生産性向上のための合理化投資、老朽設備更新投資を中心に設備投資を実施してきました。各年度において、環境・プラント、機械、インフラ、その他のセグメントにおける設備投資を行い、特に発電設備や工場の新設・更新を通じて生産能力を増強し、効率化を図ってきました。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (11,882百万円)
    目的: 新規事業, 生産能力増強, 設備更新
    詳細: 茨城2号発電設備の改造及び5MW木質バイオマス発電設備の新設
  • 2016-03-31 (8,194百万円)
    目的: 新規事業, 生産能力増強, 設備更新
    詳細: 5MW木質バイオマス発電設備の新設
  • 2017-03-31 (8,174百万円)
    目的: 新規事業, 生産能力増強, 設備更新
    詳細: 有明工場の舶用低速二元燃料機関(DFエンジン)生産設備の新設, 堺工場の大型塗装・ブラスト工場の新設, 向島工場の総合事務所の更新
  • 2018-03-31 (9,973百万円)
    目的: 新規事業, 生産能力増強, 設備更新
    詳細: 有明工場の舶用低速二元燃料機関(DFエンジン)生産設備の新設, 堺工場の大型塗装・ブラスト工場の新設, 向島工場の総合事務所の更新, 本社のHitz先端情報技術センターの新設
  • 2019-03-31 (6,896百万円)
    目的: 新規事業, 生産能力増強, 設備更新
    詳細: 有明工場のブラスト・塗装工場の新設, ㈱ブイテックスの東海工場の新クリーンルーム棟(S棟)の新設, ㈱エイチアンドエフの熊坂工場の中小型機械工場及び大型5面加工機の新設, 向島工場の総合事務所の更新, 本社のHitz先端情報技術センターの新設
  • 2020-03-31 (10,302百万円)
    目的: 新規事業, 生産能力増強, 設備更新
    詳細: 有明工場のブラスト・塗装工場の新設, ㈱エイチアンドエフの熊坂工場の中小型機械工場及び大型5面加工機の新設, 向島工場の総合事務所の更新, ㈱オーナミの土地購入
  • 2021-03-31 (10,831百万円)
    目的: 新規事業, 生産能力増強, 設備更新
    詳細: HZI Jönköping Biogas ABのバイオガスプラントの新設, ㈱エイチアンドエフの大型5面加工機の新設及び本社第2工場建屋の更新, ㈱アイメックスの新単身寮の新設
  • 2022-03-31 (8,057百万円)
    目的: 新規事業, 生産能力増強, 設備更新
    詳細: 築港工場の1600㎜幅ARスパッタ及びATV実証機設備の新設, ㈱エイチアンドエフの本社第2工場建屋の更新, 因島工場のドックハウスの更新
  • 2023-03-31 (7,945百万円)
    目的: 新規事業, 生産能力増強, 設備更新
    詳細: 築港工場の1600㎜幅ARスパッタ及びATV実証機設備の新設, 因島工場のドックハウスの更新
  • 2024-03-31 (9,596百万円)
    目的: 新規事業, 生産能力増強, 設備更新
    詳細: 向島工場のパネル矯正装置及び鈑桁製造ラインの新設, 有明工場のベンディングローラーの新設
  • 2025-03-31 (27,493百万円)
    目的: 新規事業, 生産能力増強, 設備更新
    詳細: ㈱カナデビアエンジニアリングの大正区本店の改修, 若狭事業所の鋳造工場増築工事, ㈱ブイテックス東舞鶴工場のクリーンルームの拡充

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ