[7022] サノヤスホールディングス の財務・株価分析レポート

サノヤスホールディングスの2025年03月期の営業利益は1,065百万円、営業利益率は4.3%と前年比556百万円増、営業利益率は2.1%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社は、サノヤス・ライド㈱の単独株式移転により設立された持株会社であり、製造業、建設業、レジャー業を中心に事業を展開しています。

事業セグメント

  • 製造業: サノヤス・エンジニアリング㈱がショットブラストマシンの製造及びメンテナンス、サノヤス精密工業㈱が産業機械部品の製造及び組立、みづほ工業㈱が乳化・攪拌装置の製造、純水設備、排水処理設備及び膜分離装置の設計及び施工を行っています。
  • 建設業: サノヤス・エンジニアリング㈱が機械式駐車装置の製造及びメンテナンス、建設工事用エレベーターの製造及びレンタルを行い、サノヤス・エンテック㈱が空調・給排水・衛生設備の設計及び施工を行っています。
  • レジャー: サノヤス・ライド㈱及びサノヤス・ライドサービス㈱が遊園地遊戯機械設備の製造及びメンテナンス、遊園地施設の運営受託を行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多様な事業分野における製造及びメンテナンスの専門性を持ち、特に製造業と建設業において幅広い製品とサービスを提供しています。

今後の展開・方針

今後も各事業分野での専門性を活かし、事業の拡大と技術革新を進めていく予定です。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去10年間にわたり、当社グループは生産能力の増強、効率化、及び新規事業の展開を目的とした設備投資を実施してきました。特に造船事業や陸上事業における設備更新や新工場建設に注力し、近年では効率化を目的とした投資が増加しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (884百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: サノヤス造船㈱の水島製造所におけるNC鋼板切断機の更新投資
  • 2016-03-31 (3,127百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: サノヤス造船㈱の大阪製造所におけるLPGタンク用溶接回転台の更新投資、みづほ工業㈱の新工場建設、レジャー事業における新規事業及び新規機種に対する投資
  • 2017-03-31 (2,361百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: サノヤス造船㈱の水島製造所におけるドックゲートの更新投資、みづほ工業㈱の新工場建設、サノヤス・ライド㈱の新工場建設
  • 2018-03-31 (1,928百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: サノヤス造船㈱の水島製造所における300トンブロックキャリアの購入、サノヤス精密工業㈱の新工場建設、サノヤス・ライド㈱の新工場建設
  • 2019-03-31 (2,479百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: サノヤス造船㈱の水島製造所におけるショットライン全面印字装置の購入、サノヤス精密工業㈱の新工場建設
  • 2020-03-31 (1,925百万円)
    目的: 効率化
    詳細: サノヤス造船㈱の水島製造所におけるLPG製造用設備
  • 2021-03-31 (1,505百万円)
    目的: 効率化
    詳細: サノヤス造船㈱の水島製造所におけるLPG製造用設備
  • 2022-03-31 (1,073百万円)
    目的: 効率化
    詳細: みづほ工業㈱におけるテクニカルセンター新築、サノヤス精密工業㈱における甲府工場改修
  • 2023-03-31 (1,152百万円)
    目的: 効率化
    詳細: みづほ工業㈱における第二工場新築、サノヤス精密工業㈱における本社工場の太陽光発電設備設置
  • 2024-03-31 (509百万円)
    目的: 効率化
    詳細: サノヤス・エンジニアリング㈱における建設工事用エレベーターのレンタル投資
  • 2025-03-31 (551百万円)
    目的: 効率化
    詳細: サノヤス・ライド㈱における事業用遊戯機械

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ