[7030] スプリックス の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社は、株式会社スプリックスを中心に、教育サービス事業を展開する企業グループです。子会社や関連会社を通じて、学習塾サービスやその他の教育関連サービスを提供しています。

事業セグメント

  • 学習塾サービス: 小・中・高校生を対象とした個別指導塾や集団指導塾を運営しています。主要なブランドには「森塾」、「湘南ゼミナール」、「河合塾マナビス」があり、それぞれ独自の教育スタイルや制度を導入しています。
  • その他教育関連サービス: 教育ITを活用した学習プログラムの提供や、オンライン型個別指導塾、学習塾用教材の開発・販売、ダンススクールの運営、求人サイトの運営、プログラミング学習サービスの開発・販売など、多岐にわたるサービスを展開しています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 個別指導型の学習塾では、成績保証制度を導入し、定期テストでの成績向上を保証しています。また、集団指導型の学習塾では独自の授業スタイルを活用し、難関校受験対策まで対応しています。
  • 教育ITを活用した個別学習プログラムや、オンライン型の個別指導塾を運営し、柔軟な学習環境を提供しています。
  • 学習塾用教材「フォレスタ」シリーズは、現場から生まれたテキストであり、分かりやすさと教えやすさを兼ね備えています。

今後の展開・方針

今後は、既存の学習塾サービスの拡充とともに、教育ITを活用した新しい学習プログラムの開発や、フランチャイズ展開を強化し、全国的なサービス提供を目指します。また、オンライン教育のノウハウを活かし、新たな教育サービスの創出を図ります。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間にわたり、主に「森塾」の新規開校や移転に伴う内装工事に重点を置いた設備投資を行ってきました。2022年には和陽日本語学院の事業譲り受けも行い、2024年には本部移転に関連する内装工事を実施するなど、教育サービス事業の拡大と効率化を図っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2020-09-30 (363,622千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 「森塾」の新規開校及び移転並びに「東京ダンスヴィレッジ」移転に伴う内装工事
  • 2021-09-30 (363,622千円)
    目的: 新規事業
    詳細: 「森塾」の新規開校及び移転に伴う内装工事
  • 2022-09-30 (1,046百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 「森塾」セグメントにおける株式会社スプリックス森塾の新規開校(16校舎)に伴う内装工事165百万円、「その他」における和陽日本語学院の事業譲り受け271百万円、東京ダンスヴィレッジ新宿校に係る内装工事199百万円
  • 2023-09-30 (769百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 「森塾」セグメントにおける株式会社スプリックス森塾の新規開校(18校舎)に伴う内装工事165百万円、「その他」における東京ダンスヴィレッジ渋谷校に係る内装工事245百万円
  • 2024-09-30 (1,753百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 「森塾」セグメントにおける株式会社スプリックス森塾の新規開校(20校舎)に伴う内装工事220百万円、「その他」における本部移転に係る内装工事255百万円

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ