[7031] インバウンドテック の財務・株価分析レポート

インバウンドテックの2025年03月期の営業利益は21百万円、営業利益率は0.8%と前年比309百万円減、営業利益率は9.1%pt減です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社は「マルチリンガルCRM事業」と「セールスアウトソーシング事業」を軸に、クライアントの多様なニーズや課題に対応する柔軟なビジネスソリューションを展開しています。要件分析から課題抽出、企画提案、開始準備、業務実行、アフターフォローまで一貫対応できる体制が強みです。

事業セグメント

  • マルチリンガルCRM事業: 株式会社インバウンドテックと連結子会社である株式会社OmniGridが運営し、コールセンター運営の受託、IVRシステムの提供、クラウド型通話サービス及び生成AIサービスを提供。24時間365日体制で12カ国語に対応し、様々な通信手段を活用した多言語カスタマーサービスを提供。
  • セールスアウトソーシング事業: 株式会社インバウンドテックと株式会社シー・ワイ・サポートが運営し、クライアントに代わって見込み顧客に対する営業を行うサービスを提供。固定売上が支払われる契約形態で安定した収益構造を形成し、コンプライアンス体制を整備。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • クライアントに対してCRMをコストセンターからプロフィットセンターへ転換するビジネスソリューションを提供し、実行する体制を備えている。
  • 多言語対応のカスタマーサービスを24時間365日体制で提供し、12カ国語に対応可能。
  • 営業スタッフの契約獲得量のみならず、固定売上が併せて支払われる契約形態を採用し、安定した収益構造を実現。

今後の展開・方針

新型コロナウイルス感染症の収束に伴い、在留外国人の増加が見込まれる中、生活インフラの多言語対応を強化し、成長途上の多言語事業を拡大。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去数年間にわたり、当社グループは生産能力増強と効率化を目的とした設備投資を継続的に行ってきました。特に、マルチリンガルCRM事業におけるシステム構築やセンターの改修、セールスアウトソーシング事業におけるシステム新設や機器導入を通じて、業務の効率化と生産能力の向上を図っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2022-03-31 (497,256千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: マルチリンガルCRM事業における子会社顧客関連資産、CTIシステム構築、大阪CC開設に伴うLAN工事、本社増床及び改築工事、セールスアウトソーシング事業のテレマーケティングシステム新設
  • 2023-03-31 (103,368千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: マルチリンガルCRM事業のビデオコール連動システム構築、大阪コンタクトセンター増床工事
  • 2024-03-31 (153,041千円)
    目的: 効率化
    詳細: 全社のネットワークセキュリティ機器の導入、マルチリンガルCRM事業の新宿コンタクトセンターの改修
  • 2025-03-31 (150,581千円)
    目的: 効率化
    詳細: マルチリンガルCRM事業のAIシステムの開発、セールスアウトソーシング事業の複合機(リース資産)の導入

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ