[7271] 安永 の財務・株価分析レポート

安永の2025年03月期の営業利益は758百万円、営業利益率は2.4%と前年比113百万円増、営業利益率は0.4%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、エンジン部品、機械装置、環境機器の製造販売とそれに関連する事業を展開しています。

事業セグメント

  • エンジン部品: コネクティングロッド、シリンダーヘッド、シリンダーブロック、カムシャフト、クランクシャフト、フライホイルハウジング、エキゾーストマニホールド、ベアリングキャップ、ラッシュアジャスター、ハウジングコンバーター、ドアヒンジ、微細形状加工箔などの製造販売を行っています。
  • 機械装置: トランスファーマシン、NC工作機械、マイクロフィニッシャー、リークテスト機、インバーター組立機、ワイヤソー、外観検査装置、レーザセンサ、電極活性化装置などの製造販売を行っています。
  • 環境機器: 浄化槽用、医療健康機器用、燃料電池用、活魚輸送用、観賞魚用などの各種エアーポンプ、ディスポーザシステムなどの製造販売を行っています。
  • その他: 運送事業、ビルメンテナンス、工場清掃、社員給食などのサービスを提供しています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 国内外における製造販売ネットワークを持ち、各地域での製品販売とサービス提供を行っています。

今後の展開・方針

山東安永精密機械有限公司の事業終了を決定し、2024年12月付で清算しました。これにより、当第3四半期より連結の範囲から除外しました。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、企業は新機種受注及び事業拡大を主な目的として、継続的に設備投資を行ってきました。主に生産設備の取得を中心に、各工場や連結子会社において設備の増強や更新を進めており、近年では環境対応としてCO2排出量削減のための設備入替も実施しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (27億41百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 西明寺工場、ヤスナガタイランドカンパニーリミテッド、韓国安永、ピーティーヤスナガインドネシアにおける生産設備、建物の取得
  • 2016-03-31 (11億80百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 西明寺工場、安永タイ㈱、安永メキシコ㈱における生産設備、土地の取得
  • 2017-03-31 (22億60百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ゆめぽりす工場、西明寺工場、安永メキシコ㈱における生産設備、建物の取得
  • 2018-03-31 (15億97百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 西明寺工場、韓国安永㈱、安永メキシコ㈱における生産設備等の取得
  • 2019-03-31 (2,513百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ゆめぽりす工場、安永タイ㈱、安永メキシコ㈱における生産設備等の取得
  • 2020-03-31 (3,110百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 西明寺工場、安永メキシコ㈱、安永タイ㈱における生産設備等の取得
  • 2021-03-31 (1,213百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 名張工場、安永メキシコ㈱、安永インドネシア㈱における生産設備等の取得
  • 2022-03-31 (1,370百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 名張工場、安永メキシコ㈱における生産設備等の取得及びCO2排出量削減のための工場暖房設備の入替
  • 2023-03-31 (2,117百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ゆめぽりす工場、安永メキシコ㈱における生産設備等の取得及びCO2排出量削減のための工場暖房設備の入替
  • 2024-03-31 (2,630百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ゆめぽりす工場、安永インドネシア㈱における生産設備等の取得
  • 2025-03-31 (3,189百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ゆめぽりす工場、安永インドネシア㈱における生産設備等の取得

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ