[7277] TBK の財務・株価分析レポート

TBKの2025年03月期の営業利益は941百万円、営業利益率は1.7%と前年比38百万円増、営業利益率は0.1%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、自動車部品等の製造事業を行っており、主要地域として日本、アジア、中国、北米において事業活動を展開しています。

事業セグメント

  • ブレーキ部門: 小型車から大型トラック・バス用の重要保安部品であるブレーキの製造販売を行っています。部品及び原材料は日本の木村可鍛株式会社、中国の香港Full Win Developments Ltd.から仕入れ、一部部品はアジアのタイ国TBKK(Thailand)Co., Ltd.に納入しています。
  • エンジンコンポーネント他部門: 小型車から大型トラック・バス用のエンジン冷却用ウォーターポンプ・潤滑用オイルポンプの製造販売を行っています。仕入れた部品はアジアのタイ国TBKK(Thailand)Co., Ltd.、インド国TBK India Private Ltd.、北米の米国TBK America, Inc.に納入しています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多地域における包括的な戦略立案と事業展開により、各地域に適した製品の製造販売を実現しています。

今後の展開・方針

TBK America, Inc.は2024年12月24日付で解散決議を行い、清算に向けて手続き中です。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、主に自動車部品等製造事業において、各年度にわたり日本及びアジア地域を中心にエンジンコンポーネントやブレーキ生産設備への投資を行い、生産能力の増強を図ってきました。投資額は年度によって変動していますが、全体として生産設備の強化に注力しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (67億91百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本のエンジンコンポーネント他生産設備、アジアのエンジンコンポーネント他生産設備およびブレーキ生産設備
  • 2016-03-31 (76億38百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本のブレーキ生産設備およびエンジンコンポーネント他生産設備、アジアのエンジンコンポーネント他生産設備
  • 2017-03-31 (45億60百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本のブレーキ及びエンジンコンポーネント他生産設備、アジアのエンジンコンポーネント他生産設備
  • 2018-03-31 (34億37百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本のブレーキ及びエンジンコンポーネント他生産設備、アジアのエンジンコンポーネント他生産設備
  • 2019-03-31 (3,260百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本のブレーキ及びエンジンコンポーネント他生産設備、アジアのエンジンコンポーネント他生産設備
  • 2020-03-31 (4,763百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本のブレーキ及びエンジンコンポーネント他生産設備、アジアのエンジンコンポーネント他生産設備
  • 2021-03-31 (2,291百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本のブレーキ及びエンジンコンポーネント他生産設備、アジアのエンジンコンポーネント他生産設備
  • 2022-03-31 (2,620百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本のブレーキ及びエンジンコンポーネント他生産設備、アジアのエンジンコンポーネント他生産設備
  • 2023-03-31 (4,291百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本のブレーキ及びエンジンコンポーネント他生産設備、アジアのエンジンコンポーネント他生産設備
  • 2024-03-31 (3,342百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本のブレーキ及びエンジンコンポーネント他生産設備、アジアのエンジンコンポーネント他生産設備
  • 2025-03-31 (2,272百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 日本のブレーキ及びエンジンコンポーネント他生産設備、アジアのエンジンコンポーネント他生産設備

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ