[7283] 愛三工業 の財務・株価分析レポート

愛三工業の2025年03月期の営業利益は18,338百万円、営業利益率は5.4%と前年比2,840百万円増、営業利益率は0.5%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは愛三工業株式会社を中心に、連結子会社27社、非連結子会社2社、関連会社1社で構成され、自動車部品の製造・販売を主な事業内容としています。

事業セグメント

  • 自動車部品: 燃料ポンプモジュール、スロットルボデー、キャニスタなどの自動車部品の製造・販売を行っています。
  • 自動車部品以外: 自動車運送取扱業務、土木建設業、コンピュータシステムおよびプログラムの開発・販売を行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 広範な関係会社ネットワークを持ち、各地域での事業展開を支えています。

今後の展開・方針

具体的な今後の展開・戦略については記載されていません。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、品質向上や商品力向上、グローバル事業拡大を目的に、主力製品の生産能力増強や新製品対応、新規事業への対応を進めてきました。国内外での設備投資を通じて、システム開発力強化や次世代自動車に向けた製品開発を推進し、安定的な収益基盤の確立を目指しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (132億8千万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 主力製品の商品力・システム開発力強化および次世代自動車に向けた将来製品の開発
  • 2016-03-31 (158億8千4百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 主力製品のフューエルポンプモジュール、スロットルボデー、キャニスタ、エンジンバルブへの投資および広瀬テクニカルセンターの建設工事
  • 2017-03-31 (12,738百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 主力製品のフューエルポンプモジュール、スロットルボデー、キャニスタ、エンジンバルブ、EGRバルブへの投資および広瀬テクニカルセンターの建設工事
  • 2018-03-31 (12,022百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 主力製品への投資および広瀬テクニカルセンターの評価設備、システム適合およびその他試験研究
  • 2019-03-31 (16,523百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 主力製品への投資およびシステム開発力強化、次世代自動車に向けた将来製品の開発
  • 2020-03-31 (19,323百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 主力製品の商品力強化、新規事業への対応、新事務本館の建設
  • 2021-03-31 (9,711百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 基幹製品の収益基盤強化、次期型ダントツ基幹製品開発、新規事業の推進
  • 2022-03-31 (9,449百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 主力製品の新製品対応や能力増強、新規事業への対応
  • 2023-03-31 (8,636百万円)
    目的: 生産能力向上
    詳細: 主力製品の生産能力向上や新製品対応、新規事業への対応
  • 2024-03-31 (12,285百万円)
    目的: 生産能力向上
    詳細: 主力製品の生産能力向上や新製品対応、新規事業への対応、安城新工場(仮称)建設のための土地購入
  • 2025-03-31 (12,651百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 主力製品の生産能力増強や新製品対応、国内新工場の建設および新規事業への対応

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ