[7287] 日本精機 の財務・株価分析レポート

日本精機の2025年03月期の営業利益は9,584百万円、営業利益率は3.0%と前年比1,100百万円増、営業利益率は0.3%pt増です。

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社の企業集団は、四輪車用・二輪車用・汎用計器類、民生用機器、樹脂材料の製造販売及び自動車販売を主な事業内容とし、関連する物流、コンピュータシステム等の事業を展開しています。

事業セグメント

  • 車載部品事業: 四輪車用計器、ヘッドアップディスプレイ、二輪車用計器、汎用計器、各種センサー、高密度実装基板EMSなどを製造・販売。
  • 民生部品事業: OA・情報機器操作パネル、空調・住設機器コントローラーなどを製造・販売。
  • 樹脂コンパウンド事業: 樹脂材料の加工・販売。
  • 自動車販売事業: 新車・中古車の販売、車検・整備等のサービスを提供。
  • その他: 貨物運送、ソフトウエアの開発販売、受託計算などを行う。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 国内外の関係会社と連携し、製造・販売の効率化を図り、現地系企業への販路拡大及び国内得意先の海外展開に対応。特に中国・アジア拠点は輸出基地としての役割を果たす。

今後の展開・方針

現地系企業への販路拡大及び国内得意先の海外展開を強化し、グループ内相互補完を進める。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまでの設備投資戦略は、主に生産能力の増強と設備の更新を目的としており、各製造部門における新機種対応や研究開発機能の充実・強化を継続的に実施している。自動車及び汎用計器事業、民生機器事業、コンポーネント事業、車載部品事業など多岐にわたるセグメントでの投資を行い、特に基板実装設備や計器組立設備への投資が多く見られる。また、自動車販売事業においては、店舗の改修や試乗車等の車両更新を通じて販売能力の強化を図っている。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (12,027百万円)
    目的: 生産能力増強、設備更新
    詳細: 自動車及び汎用計器事業の基板実装設備、計器組立設備の投資、民生機器事業の検査設備等の投資、自動車販売事業の試乗車等の車両更新、㈱ホンダ四輪販売長岡 宮内店の建設工事
  • 2016-03-31 (10,901百万円)
    目的: 生産能力増強、設備更新
    詳細: 自動車及び汎用計器事業の基板実装設備、計器組立設備の投資、民生機器事業の検査設備等の投資、自動車販売事業の㈱ホンダ四輪販売長岡 喜多町店の出店に基づく土地、店舗及び工場建設工事
  • 2017-03-31 (12,722百万円)
    目的: 生産能力増強、設備更新
    詳細: 自動車及び汎用計器事業の基板実装設備、計器組立設備の投資、民生機器事業の検査設備等の投資、自動車販売事業の試乗車等の車両更新、㈱ホンダ四輪販売長岡 喜多町店の出店に基づく店舗及び工場建設工事
  • 2019-03-31 (14,220百万円)
    目的: 生産能力増強、設備更新
    詳細: 自動車及び汎用計器事業の基板実装設備、計器組立設備の投資、コンポーネント事業の検査設備等の投資、自動車販売事業の店舗の改修、試乗車等の車両更新
  • 2020-03-31 (15,145百万円)
    目的: 生産能力増強、設備更新
    詳細: 自動車及び汎用計器事業の基板実装設備、計器組立設備の投資、コンポーネント事業の検査設備等の投資、自動車販売事業の店舗の改修、試乗車等の車両更新
  • 2021-03-31 (9,631百万円)
    目的: 生産能力増強、設備更新
    詳細: 自動車及び汎用計器事業の基板実装設備、計器組立設備の投資、コンポーネント事業の検査設備等の投資、樹脂材料事業の設備更新
  • 2022-03-31 (8,219百万円)
    目的: 生産能力増強、設備更新
    詳細: 車載部品事業の基板実装設備、計器組立設備の投資、民生部品事業の検査設備等の投資、樹脂コンパウンド事業の設備更新、ディスプレイ事業の設備更新
  • 2023-03-31 (8,308百万円)
    目的: 生産能力増強、設備更新
    詳細: 車載部品事業の基板実装設備、計器組立設備の投資、民生部品事業の検査設備等の投資、樹脂コンパウンド事業の設備更新、ディスプレイ事業の設備更新
  • 2024-03-31 (12,295百万円)
    目的: 生産能力増強、設備更新
    詳細: 車載部品事業の基板実装設備、計器組立設備の投資、民生部品事業の検査設備等の投資、樹脂コンパウンド事業の設備更新
  • 2025-03-31 (16,657百万円)
    目的: 生産能力増強、設備更新
    詳細: 車載部品事業の基板実装設備、計器組立設備の投資、民生部品事業の検査設備等の投資、樹脂コンパウンド事業の設備更新

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ