[7726] 黒田精工 の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、当社、連結子会社7社、関連会社2社で構成され、駆動システム、金型システム、機工・計測システムの3つの事業分野で製品を製造・販売しています。

事業セグメント

  • 駆動システム: 主要な製品は精密研削ボールねじ、転造ボールねじ、ボールねじアクチュエータ、XYステージ、ガイド、ギア等であり、当社及びJenaer Gewindetechnik GmbH(ドイツ)が製造販売し、韓国黒田精工㈱、KURODA JENA TEC,INC.(米国)及び平湖黒田精工有限公司が販売を担っています。
  • 金型システム: 主要な製品は積層精密プレス型、精密金属プレス商品、モーターコア等であり、当社及びクロダプレシジョンインダストリーズ(M)が製造販売し、Jenaer Gewindetechnik GmbHがプレス商品の販売を、平湖黒田精工有限公司が金型のメンテナンス及び販売を行っています。
  • 機工・計測システム: 主要な製品は保持工具、ゲージ、平面研削盤、超精密鏡面研磨装置、超精密表面形状測定装置等であり、当社が製造・販売・コンプレッサーのメンテナンスを行い、一部を平湖黒田精工有限公司が販売、㈱ゲージングが製造・販売を行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多様な製品ラインアップと国際的な製造・販売ネットワークを持ち、各地域での製造・販売を通じて市場ニーズに応えています。

今後の展開・方針

2024年10月1日付で当社を吸収合併存続会社、クロダインターナショナル株式会社を吸収合併消滅会社とする吸収合併を行い、事業の効率化と強化を図っています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまでの設備投資戦略は、主に増産・合理化及び更新を目的としており、駆動システム、金型システム、機工・計測システムの各分野において、国内外の工場での設備強化を図っている。特に、かずさアカデミア工場、長野工場、富津工場、及び海外の関連企業における機械装置や工場建屋の整備に重点を置いている。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (671百万円)
    目的: 増産・合理化及び更新
    詳細: 駆動システムにおけるかずさアカデミア工場のボールねじ機械装置、金型システムにおける長野工場の機械設備、プレス型工具、機工・計測システムにおける富津工場の製造機械装置
  • 2016-03-31 (569百万円)
    目的: 増産・合理化及び更新
    詳細: 駆動システムにおけるかずさアカデミア工場のボールねじ機械装置、金型システムにおける長野工場の機械設備、プレス型工具、機工・計測システムにおける富津工場の製造機械装置
  • 2017-03-31 (372百万円)
    目的: 増産・合理化及び更新
    詳細: 駆動システムにおけるかずさアカデミア工場及びJenaer Gewindetechnik Gmbh(ドイツ)のボールねじ機械装置、金型システムにおける長野工場の機械設備、プレス型工具、機工・計測システムにおける富津工場の製造機械装置
  • 2018-03-31 (922百万円)
    目的: 増産・合理化及び更新
    詳細: 駆動システムにおけるかずさアカデミア工場及びJenaer Gewindetechnik Gmbh(ドイツ)のボールねじ機械装置、金型システムにおける長野工場及びクロダプレシジョンインダストリーズ(M)(マレーシア)の機械設備、機工・計測システムにおける富津工場の建物
  • 2019-03-31 (1,108百万円)
    目的: 増産・合理化及び更新
    詳細: 駆動システムにおけるかずさアカデミア工場及びJenaer Gewindetechnik Gmbh(ドイツ)のボールねじ機械装置、金型システムにおける長野工場及びクロダプレシジョンインダストリーズ(M)(マレーシア)の機械設備、機工・計測システムにおける富津工場の機械設備
  • 2020-03-31 (1,323百万円)
    目的: 増産・合理化及び更新
    詳細: 駆動システムにおけるかずさアカデミア工場の増床、機械装置及びJenaer Gewindetechnik Gmbh(ドイツ)のボールねじ機械装置、金型システムにおける長野工場及びクロダプレシジョンインダストリーズ(M)(マレーシア)の機械設備、機工・計測システムにおける富津工場の機械設備
  • 2022-03-31 (1,025百万円)
    目的: 増産・合理化及び更新
    詳細: 駆動システムにおけるかずさアカデミア工場及び平湖黒田精工有限公司(中国)のボールねじ機械装置、金型システムにおける長野工場及びクロダプレシジョンインダストリーズ(M)(マレーシア)の機械設備、機工・計測システムにおける富津工場の機械設備
  • 2023-03-31 (1,566百万円)
    目的: 増産・合理化及び更新
    詳細: 駆動システムにおけるかずさアカデミア工場及び平湖黒田精工有限公司(中国)のボールねじ機械装置、金型システムにおける長野工場の工場建屋や機械設備、及びクロダプレシジョンインダストリーズ(M)(マレーシア)の機械設備、機工・計測システムにおける富津工場の機械設備
  • 2024-03-31 (1,957百万円)
    目的: 増産・合理化及び更新
    詳細: 駆動システムにおけるかずさアカデミア工場及びJenaer Gewindetechnik GmbH(ドイツ)のボールねじ機械装置、金型システムにおける長野工場の工場建屋や機械設備、及びクロダプレシジョンインダストリーズ(M)(マレーシア)の機械設備、機工・計測システムにおける富津工場の機械設備
  • 2025-03-31 (1,915百万円)
    目的: 増産・合理化及び更新
    詳細: 駆動システムにおけるかずさアカデミア工場及びJenaer Gewindetechnik GmbH(ドイツ)のボールねじ機械装置、金型システムにおける長野工場の工場建屋や機械設備、及びクロダプレシジョンインダストリーズ(M)(マレーシア)の機械設備、機工・計測システムにおける富津工場の機械装置

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ