[7841] 遠藤製作所 の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、ゴルフクラブヘッド、メタルスリーブ製品、鍛造部品、医療機器、航空機部品の製造・販売を主たる事業としています。

事業セグメント

  • ファインプロセス事業: ゴルフクラブヘッド、人工関節等の医療機器部品及び航空機部品の製造・販売を行い、製品のほとんどはOEM生産で、供給先は主に国内企業です。
  • メタル事業: メタルスリーブ部品と鍛造部品の製造・販売を行い、メタルスリーブは主にOA機器等に使用され、タイ国で製造しアジア地域を中心に販売しています。鍛造部品は主に自動車用部品、自動二輪車用部品、農機具部品をタイ国で製造・販売しています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • ゴルフクラブヘッドで培った鍛造技術及び機械加工技術、研磨技術を活用し、医療機器や航空機部品の製造に応用しています。

今後の展開・方針

今後の展開については明記されていませんが、現行の製造技術を活用した新製品開発や市場拡大が期待されます。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、製造原価低減と受注増加に伴う製品の安定供給を目的として、各事業セグメントにおいて生産能力の増強、効率化、環境対応を図るための設備投資を継続的に実施してきました。特に、ゴルフ事業、ステンレス事業、鍛造事業における生産ラインの強化や効率化を進め、近年では環境対応のための設備投資も行っています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (6億7百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ゴルフ事業ENDO THAI CO.,LTD.の工程改善による生産性向上のための機械設備、ステンレス事業ENDO STAINLESS STEEL(THAILAND)CO.,LTD.のステンレス製極薄管の生産ライン強化、鍛造事業ENDO FORGING(THAILAND)CO.,LTD.の生産ライン強化
  • 2016-03-31 (4億14百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ゴルフ事業ENDO THAI CO.,LTD.の工程改善による生産性向上のための機械設備、ステンレス事業ENDO STAINLESS STEEL(THAILAND)CO.,LTD.のステンレス製極薄管の生産ライン強化、鍛造事業ENDO FORGING(THAILAND)CO.,LTD.の生産ライン強化
  • 2017-03-31 (1億80百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ゴルフ事業の生産ライン強化、ステンレス事業ENDO STAINLESS STEEL(THAILAND)CO.,LTD.のステンレス製極薄管の生産ライン強化、鍛造事業ENDO FORGING(THAILAND)CO.,LTD.の生産ライン強化
  • 2017-12-31 (12億60百万円)
    目的: 効率化
    詳細: ゴルフ事業ENDO THAI CO.,LTD.の生産体制の最適化、効率化のための工場増築、ステンレス事業の工程改善、鍛造事業ENDO FORGING(THAILAND)CO.,LTD.の省電力化と環境対応のための太陽光発電設備
  • 2018-12-31 (12億31百万円)
    目的: 効率化
    詳細: ゴルフ事業ENDO THAI CO.,LTD.の生産体制の最適化、メタルスリーブ事業の工程改善、鍛造事業ENDO FORGING(THAILAND)CO.,LTD.の省電力化と環境対応のための太陽光発電設備
  • 2019-12-31 (1,090百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ゴルフ事業の生産性向上、メタルスリーブ事業の工程改善、鍛造事業の本社工場の移転新築と生産性向上
  • 2020-12-31 (677百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ゴルフ事業の主力製品の製造拡大、メタルスリーブ事業の工程改善、鍛造事業の生産性向上
  • 2021-12-31 (900百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ゴルフ事業の主力製品の製造拡大、メタルスリーブ事業の工程改善、鍛造事業の生産性向上
  • 2022-12-31 (939百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ゴルフ事業の主力製品の製造拡大、メタルスリーブ事業の工程改善、鍛造事業の生産性向上
  • 2023-12-31 (885百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ゴルフ事業の主力製品の製造拡大、メタルスリーブ事業の工程改善、鍛造事業の生産性向上、その他業務効率化のためのシステム設備
  • 2024-12-31 (1,201百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ファインプロセス事業の主力製品の製造拡大、メタル事業の生産性向上、その他新事務所の建設と業務効率化のためのシステム設備

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ