[7860] エイベックス の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、音楽事業、アニメ・映像事業及び海外事業を主として営んでいます。合計39社で構成されており、連結子会社32社及び持分法適用関連会社6社を含みます。

事業セグメント

  • 音楽事業: 音楽コンテンツの企画・制作・販売、音楽配信、音楽出版、アーティスト・タレント・クリエイターのマネジメント、マーチャンダイジング、コンサート・イベントの企画・制作・運営・チケット販売、ECサイト・リアル店舗の企画・開発・運営、ファンクラブ運営及びデジタルコンテンツの企画・制作・販売・配信を行っています。
  • アニメ・映像事業: アニメ・映像コンテンツの企画・制作・販売・宣伝、アーティストのマネジメント、映画配給、ゲームソフト等の企画・制作及び映像配信サービスに対するアニメ作品の供給を行っています。
  • 海外事業: エンタテインメントコンテンツの企画・制作・流通を行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多様なエンタテインメントコンテンツの企画・制作・販売を通じて、国内外での広範な事業展開を行っています。

今後の展開・方針

エイベックス・ファンマーケティング㈱のファンクラブ運営事業を2025年4月にエイベックス・エンタテインメント㈱に承継し、エイベックス・テクノロジーズ㈱をエイベックス・エンタテインメント㈱に吸収合併します。また、Avex Asia Pte.Ltd.は2025年4月にAvex South East Asia Pte.Ltd.に商号変更し、S10 Entertainment & Media LLCを子会社化します。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまでの設備投資は主に効率化を目的としており、自社利用ソフトウエア開発や本社ビルの建替え、スタジオ関連の有形固定資産の取得が中心となっている。投資規模は年々変動しているが、効率化を図るための投資が継続的に行われている。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (42億33百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 自社利用ソフトウエア開発22億65百万円及び内装工事13億7百万円
  • 2016-03-31 (42億18百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 自社利用ソフトウエア開発37億52百万円
  • 2017-03-31 (109億89百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 本社ビル建替等80億84百万円、自社利用ソフトウエア開発24億90百万円
  • 2018-03-31 (128億36百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 本社ビル建替等80億24百万円、自社利用ソフトウエア開発26億63百万円
  • 2019-03-31 (4,148百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 自社利用ソフトウエア開発2,250百万円、内装工事等1,339百万円
  • 2020-03-31 (2,563百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 自社利用ソフトウエア開発2,290百万円
  • 2021-03-31 (4,699百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 自社利用ソフトウエア開発2,581百万円、スタジオ関連等の有形固定資産の取得1,950百万円
  • 2022-03-31 (4,110百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 自社利用ソフトウエア開発2,671百万円、本社ビル移転関連740百万円
  • 2023-03-31 (3,267百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 自社利用ソフトウエア開発1,819百万円
  • 2024-03-31 (3,858百万円)
    目的: 効率化
    詳細: スタジオ関連等の有形固定資産の取得2,249百万円、自社利用ソフトウエア開発1,250百万円
  • 2025-03-31 (3,399百万円)
    目的: 効率化
    詳細: アーティストの育成・開発のスタジオ関連等の有形固定資産の取得2,098百万円、自社利用ソフトウエア開発754百万円

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ