[7992] セーラー万年筆 の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社はプラス株式会社の子会社であり、文具及びロボットの製造販売を主たる事業内容としています。

事業セグメント

  • 文具事業: 筆記具関連の製造販売を行い、国内文具営業はコーラス株式会社に委託しています。海外販売はSailor Pen Europe SASが担当しています。
  • ロボット事業: 標準機(プラスチック射出成形品用自動取出ロボット)及び特注機(プラスチック射出成形品の二次、三次工程の自動化、ストック装置、FA化システム等のオーダーメード装置)の設計、製造、販売を行っています。海外販売はTHE SAILOR(THAILAND)CO.,LTD.が担当しています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • プラスグループの一員として、国内外における販売ネットワークを活用した事業展開が可能です。

今後の展開・方針

今後もプラスグループの一員として、国内外での販売ネットワークを活用し、文具及びロボット事業の拡大を図ります。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまで、当社グループは急速な技術革新や販売競争の激化に対応するため、主に生産能力増強を目的とした設備投資を継続的に実施してきました。文具事業とロボット機器事業を中心に、特に近年は広島工場の建設や万年筆製造設備の導入など大規模な投資が行われています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2014-12-31 (102,530千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: ロボット機器事業に19,888千円、文具事業に82,641千円の設備投資
  • 2015-12-31 (96,067千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 文具事業に58,223千円、ロボット機器事業に37,844千円の設備投資
  • 2016-12-31 (133,594千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 文具事業に96,641千円、ロボット機器事業に36,952千円の設備投資
  • 2017-12-31 (89,764千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 文具事業に64,758千円、ロボット機器事業に25,006千円の設備投資
  • 2018-12-31 (49,985千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 文具事業に45,162千円、ロボット機器事業に4,822千円の設備投資
  • 2019-12-31 (54,704千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 文具事業に42,693千円、ロボット機器事業に12,011千円の設備投資
  • 2020-12-31 (269,108千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 文具事業に261,001千円、ロボット機器事業に8,106千円の設備投資
  • 2021-12-31 (533,544千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 文具事業に507,912千円、ロボット機器事業に25,631千円の設備投資
  • 2022-12-31 (1,836,998千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 広島工場建設設備、万年筆製造設備、その他工場設備の更新等
  • 2023-12-31 (562,746千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 広島工場外構工事、万年筆製造設備、その他工場設備の更新等
  • 2024-12-31 (123,155千円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 広島工場の万年筆製造設備、その他工場設備等

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ