[8032] 日本紙パルプ商事 の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社グループは、紙パルプ等の卸売を主な事業とし、関連する製造、加工、再資源化、不動産賃貸事業に取り組んでいます。

事業セグメント

  • 国内卸売: 国内向けの紙、板紙、関連商品の販売、倉庫業・運送業等、情報機器等の販売、及び情報サービス事業
  • 海外卸売: 海外向けの紙、板紙、関連商品の販売等
  • 製紙加工: 製紙、及び紙・板紙・関連商品の加工等
  • 環境原材料: 古紙・パルプ等原材料の販売、総合リサイクル、及び再生可能エネルギーによる発電事業等
  • 不動産賃貸: 不動産の賃貸

事業の特徴・強み

  • 紙パルプ等の卸売を主軸に、製造、加工、再資源化、不動産賃貸と多岐にわたる事業展開

今後の展開・方針

事業系統図及び関係会社の状況に基づき、各セグメントでの事業拡大と効率化を図る

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

当社グループは、効率化と新規事業の推進を目的に設備投資を行ってきました。特に製紙及び加工事業における生産効率の向上や環境負荷の低減を重視し、再生家庭紙の新工場建設や木質バイオマス発電設備の設置を進めました。また、不動産賃貸事業においては、東京都中央区や京都市での複合施設の建設を通じて新たな事業展開を図りました。近年は、製造設備の維持更新を中心に設備投資を行い、持続可能な成長を目指しています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (188億2千3百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 信栄製紙㈱にて製品品質の向上と生産の効率化、環境負荷の低減等の実現を目的とし、静岡県富士市の工場跡地に再開発を進めております。また、㈱エコパワーJPにて北海道釧路市に太陽光発電設備を、㈱野田バイオパワーJPにて岩手県九戸郡野田村に木質バイオマス発電設備を建設しております。
  • 2016-03-31 (9,391百万円)
    目的: 効率化
    詳細: コアレックス信栄㈱にて製品品質の向上と生産の効率化、環境負荷の低減等を目的に静岡県富士市の工場跡地に再生家庭紙の新工場を建設。㈱エコパワーJPにて北海道釧路市に太陽光発電所を建設。㈱野田バイオパワーJPにて岩手県九戸郡野田村に木質バイオマス発電設備を建設。
  • 2017-03-31 (8,490百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: ㈱野田バイオパワーJPにて岩手県九戸郡野田村に木質バイオマス発電設備を建設。不動産賃貸において東京都中央区日本橋室町三丁目にオフィス・ホテル・商業施設から構成される複合施設「(仮称)JPビルディング建替計画」を着工。
  • 2018-03-31 (10,473百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 不動産賃貸において東京都中央区日本橋室町三丁目にオフィス・ホテル・商業施設から構成される複合施設「(仮称)JPビルディング建替計画」を着工。
  • 2019-03-31 (14,453百万円)
    目的: 新規事業
    詳細: 東京都中央区日本橋室町三丁目に建設中であった「(仮称)JPビルディング建替計画」がOVOL日本橋ビルとして竣工。京都市下京区に建設中であった「京都三哲プロジェクト(仮称)」がOVOL京都駅前ビルとして竣工。
  • 2020-03-31 (8,411百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 製紙及び加工事業における板紙及び再生家庭紙製造設備の維持更新。
  • 2021-03-31 (5,266百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 製紙及び加工事業の海外段ボール製造設備の新設、国内の板紙及び再生家庭紙製造設備の維持更新。
  • 2022-03-31 (4,498百万円)
    目的: 設備更新
    詳細: 製紙加工事業の海外段ボール製造設備の新設、国内の板紙製造設備の維持更新。

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ