[8079] 正栄食品工業 の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

正栄食品工業株式会社とその子会社は、製菓・製パン業界を中心とした食品業界向けの食品原材料の仕入れ、加工・製造、販売を主要業務としており、菓子類や乾果実類のリテール商品を製造・販売しています。米国ではクルミ・プルーン・アーモンドの農園経営も行っています。

事業セグメント

  • 日本セグメント: 正栄食品工業株式会社は国内外から商品や生産子会社での加工用の原料を仕入れ、商品の販売と生産子会社で加工・製造した製品の販売を行っています。関連子会社は菓子類の製造・販売や委託販売、製菓原材料の加工・製造を行っています。
  • 米国セグメント: ShoEi Foods (U.S.A.), Inc.は乾果実類の仕入れ・輸出、クルミの仕入れ・加工・販売、プルーンの仕入れ・販売、農園経営、乾果実類の輸入販売を行っています。
  • 中国セグメント: 青島秀愛食品有限公司と延吉秀愛食品有限公司は中国での生産拠点として製菓原材料類、乾果実類の加工・製造を行い、当社への輸出と中国・香港内での販売を行っています。上海秀愛国際貿易有限公司と香港正栄国際貿易有限公司は乾果実類の仕入れと販売を行っています。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 多様な食品原材料の仕入れ、加工・製造、販売における専門性と、米国での農園経営による原材料供給の安定性。

今後の展開・方針

今後も各地域での事業展開を強化し、食品原材料の供給と販売ネットワークを拡大することを目指しています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去から現在に至るまでの設備投資は、生産設備の効率化や品質管理向上を主な目的としており、国内外の工場や生産子会社における新工場の建築や設備の更新、特定の製造ラインの増設や改善を通じて生産能力の向上を図っている。近年では、包装ラインの自動化や太陽光発電設備の導入など、環境対応や合理化も視野に入れた投資が進められている。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2014-10-31 (23億12百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 工場の建物や、生産設備の効率化、品質管理向上を目的にした機械装置等の購入
  • 2015-10-31 (23億39百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 米国現地法人で発生した火災事故による焼失した工場・保管倉庫の設備の再建と、生産設備の効率化や品質管理を目的にした機械装置等の購入
  • 2016-10-31 (17億15百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 国内生産子会社における用水処理設備の更新や新倉庫の建築、生産設備の効率化や品質管理を目的にした機械装置等の購入
  • 2017-10-31 (32億79百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 国内生産子会社における新工場の建築、生産設備の効率化や品質管理を目的にした機械装置等の購入
  • 2018-10-31 (52億33百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 国内生産子会社における新工場の建築、生産設備の効率化や品質管理を目的にした機械装置等の購入
  • 2019-10-31 (3,645百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 国内生産子会社における新工場の建築、生産設備の効率化や品質管理を目的にした機械装置等の購入
  • 2020-10-31 (5,618百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 国内生産子会社における新工場の建築、生産設備の効率化や品質管理を目的にした機械装置等の購入
  • 2021-10-31 (4,053百万円)
    目的: 効率化
    詳細: 国内生産子会社における新工場の建築、生産設備の効率化や品質管理を目的にした機械装置等の購入
  • 2022-10-31 (1,913百万円)
    目的: 効率化
    詳細: ㈱ロビニアのチョコレート成型プラントに係る設備投資、㈱正栄デリシィの包装ライン増設、生産子会社における生産設備の効率化や品質管理を目的にした機械装置等の購入
  • 2023-10-31 (1,942百万円)
    目的: 効率化
    詳細: ㈱正栄デリシィや㈱ロビニアの包装ライン増設、ShoEi Foods (U.S.A.), INC.の梱包ラインの改善、生産子会社における生産設備の効率化や品質管理を目的にした機械装置等の購入
  • 2024-10-31 (2,218百万円)
    目的: 効率化
    詳細: ㈱ロビニアのチョコレート製造ラインに係る設備投資、包装ラインの自動化に伴う増設、ShoEi Foods (U.S.A.), Inc.の太陽光発電に係る設備投資、生産子会社における生産設備の効率化や品質管理等を目的にした機械装置等の購入

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ