[8242] エイチ・ツー・オー リテイリング の財務・株価分析レポート

過去の業績推移は?

以下は過去の営業利益・純利益と営業利益率の推移を示すグラフです

営業利益・純利益と営業利益率の推移グラフ

株価はどうなっている?

以下は過去の株価とPERの推移を示すグラフです。一般にPERはその企業の利益に対して、株価が割高なのか、それとも割安なのかを判断するための目安になります。

PER推移グラフ

事業内容は?

当社の企業集団は、百貨店事業、食品事業、商業施設事業及びその他事業を展開しており、子会社43社及び持分法適用関連会社7社で構成されています。

事業セグメント

  • 百貨店事業: 子会社㈱阪急阪神百貨店が百貨店業を展開しております。
  • 食品事業: 子会社イズミヤ・阪急オアシス㈱が食品スーパーマーケット業の展開及び㈱阪急阪神百貨店他の食料品仕入代行業務を行っております。子会社㈱関西スーパーマーケット、子会社カナート㈱が食品スーパーマーケット業を展開しております。子会社㈱阪急デリカが食料品の製造・加工を行い、子会社イズミヤ・阪急オアシス㈱、子会社㈱関西スーパーマーケット、子会社㈱阪急阪神百貨店に販売しております。また、子会社㈱阪急キッチンエール関西が関西圏における個別宅配業を行っております。
  • 商業施設事業: 子会社㈱エイチ・ツー・オー商業開発が商業施設運営事業及び衣料品・居住関連品販売事業を行っております。子会社㈱阪急商業開発がショッピングセンターの開発を行っております。子会社㈱大井開発がホテル経営を行っております。また、当社グループは子会社㈱阪急メンテナンスサービスに店舗の営繕清掃・警備業務を委託しております。
  • その他事業: 子会社㈱阪急建装が内装工事の請負を、子会社㈱ハートダイニングが子会社㈱阪急阪神百貨店の店舗における一部の喫茶・レストラン・社員食堂運営をはじめとした飲食店業を、子会社㈱阪急阪神百貨店友の会が各種サービスの提供を目的とした前払式の商品売買の取次を行っております。子会社㈱阪急ホームスタイリングが家具販売業を行い、子会社㈱阪急阪神百貨店に商品を販売しております。子会社エフ・ジー・ジェイ㈱が子会社㈱阪急阪神百貨店の店舗及び他の商業施設等において、化粧品販売業を行っております。子会社阪急百貨店ユニフォーム㈱が子会社㈱阪急阪神百貨店の店舗において、制服、企業ユニフォームの販売業を行っております。子会社㈱アズナスがコンビニエンスストア及び駅売店事業を、子会社㈱阪急ハロードッグがペット用品の販売・ペットの美容等を、子会社㈱阪急ウェディングが貸衣装業を、子会社㈱阪急クオリティーサポートが食料品・衣料品等の商品検査業務を、子会社㈱阪急アクトフォーが関係会社の総務・人事・経理業務を、子会社㈱ペルソナがペルソナカードの会員管理業務を行っております。子会社蘇州泉屋百貨有限公司が中国江蘇省蘇州市で百貨店経営を行っております。子会社寧波阪急商業有限公司が中国浙江省寧波市で商業施設運営を行っております。また、当社グループは子会社㈱阪急ジョブ・エールに販売業務の一部を委託しております。

セグメント別の業績は?

セグメント別利益の推移グラフ

事業の特徴・強み

  • 当社グループは多様な事業分野において幅広い事業活動を展開しており、それぞれの分野で専門性を持った子会社が事業を運営しています。

今後の展開・方針

今後も既存事業の強化と新規事業の開発を通じて、企業集団としての競争力を高めていくことを目指しています。

キャッシュフロー推移

以下は過去のキャッシュフローの推移を示すグラフです。

キャッシュフロー推移グラフ

どんなことに設備投資している?

過去10年間にわたり、当社は主に百貨店や食品事業の改装、新規出店を中心に設備投資を行ってきました。特に阪神梅田本店や阪急本店の改装、イズミヤ及び阪急オアシスの新規出店・改装に多くの投資を行い、生産能力の増強を図っています。また、システム投資や不動産取得を通じて効率化と合理化も進めています。

※過去の投資内容は下記のとおりです。

  • 2015-03-31 (38,914百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 阪神梅田本店建て替え工事、既存店売場改装工事
  • 2016-03-31 (20,110百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 阪急本店改装工事、スーパーマーケット新規出店
  • 2017-03-31 (28,060百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 阪急本店婦人服売場改装、食品事業新規出店
  • 2018-03-31 (26,443百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 阪神梅田本店建て替え準備工事、博多阪急改装
  • 2019-03-31 (32,039百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 阪神梅田本店建て替え第Ⅰ期棟開業、阪急メンズ東京改装
  • 2020-03-31 (35,125百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 阪急うめだ本店、神戸阪急及び高槻阪急改装
  • 2021-03-31 (22,699百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 阪神梅田本店建て替え工事、イズミヤ店舗改装
  • 2022-03-31 (25,256百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 阪神梅田本店建て替え工事、イズミヤ店舗改装
  • 2023-03-31 (31,160百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 神戸阪急改装、阪急オアシス新規出店
  • 2024-03-31 (31,754百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 神戸阪急・阪急本店改装、イズミヤ・阪急オアシス建物購入
  • 2025-03-31 (31,299百万円)
    目的: 生産能力増強
    詳細: 阪急本店改装、関西スーパーマーケット出店用地購入

負債・純資産と自己資本比率の推移

以下は過去の負債・純資産と自己資本比率の推移を示すグラフです。自己資本比率とは、企業の総資産のうち、返済する必要のない「自己資本」がどのくらいの割合を占めているかを示す財務指標です。
簡単に言うと、その企業がどれだけ借金に頼らずに経営しているか、つまり財務の安全性がどれくらい高いかを表す指標となります。

負債・純資産と自己資本比率の推移グラフ

貸借対照表の比較図

以下は過去の貸借対照表の過去と現在を比較する図です。貸借対照表の比較図は、企業の財務状況の変化を時系列で把握するのに役立ちます。資産・負債・純資産の各項目が増減しているかを見ることで、会社の体力(安全性)が強まっているか、借金が増えてリスクが高まっているか、あるいは投資活動が活発かなどを一目で判断できます。これにより、単年度では見えない経営の傾向や潜在的な問題を読み解くことができます。

貸借対照表の比較図

純利益・配当推移

以下は過去の利益・配当の推移を示すグラフです。純利益・配当の推移グラフは、企業がどれだけ稼ぎ、その利益を株主にどれだけ還元しているかを示します。純利益の伸びと配当の増減を比較することで、企業の成長性、株主還元への姿勢、そして将来の投資に資金を回しているかなど、経営戦略を読み解くヒントが得られます。これにより、その企業が健全な成長をしているか、あるいは無理な配当をしていないかなどを判断できます。

利益・配当推移グラフ

純利益と配当性向の散布図

以下は過去の純利益と配当性向の散布図です。純利益と配当性向の散布図は、企業の稼ぐ力(純利益)と、その利益をどの程度株主に還元しているか(配当性向)の関係性を視覚的に示します。プロットされた各点が右上に位置するほど、純利益も配当性向も高いことを意味し、企業が成長しながら株主還元も積極的であることを示唆します。これにより、企業の利益創出力と株主還元のバランスを把握できます。

純利益と配当性向の散布図

棚卸資産と在庫回転率の推移

以下は過去の棚卸資産と在庫回転率の推移を示すグラフです。棚卸資産とは、企業が在庫として持っている商品や原材料などの資産のことです。在庫回転率とは、一定期間における棚卸資産の回転数を示す指標で、在庫の効率性を測るための指標です。在庫回転率が高いほど、在庫が効率的に回転していることを示し、在庫の滞留が少ないことを意味します。

棚卸資産と在庫回転率の推移グラフ